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教育アドバイザー 椿原正和先生による授業・研修

2024年12月21日 16時54分
12月19日(木)
椿原正和先生オンライン授業は、学習用具の確認から始まりました。

(今回のHPは、少々専門的な内容で長文になってしまいました。。。)

授業で使うものを最初にきっちり机の上にそろえるのです。
始めをそろえる」というキーワードが浮かんできます。
最後、消しゴム見せて…消しゴム見せて…消しゴム
消しゴム(見せて)」という言葉を3回ゆったりと繰り返します。
最後は「見せて」という言葉を省き、「消しゴム」とだけ発します。
オンライン上での指示の出し方の工夫が幾つも目の前でなされます。
椿原先生はおそらく無意識のうちにやっているのだと思いますが……。
000
はい。一番上にブロック。
「筆箱は机の中にしまいます。筆箱は机の中にしまいます。」
机の真ん中にはプリントだけです。
これでおそらく大体の子どもは椿原先生の指示どおりにできていると思われます。

しかしここからさらに詰めがありました。
「そうなっている人、手を挙げてください。机の中。プリントだけ、上はね。」
「はい。名前言われたら降ろして。手降ろしてね。はい、○○くん。○○さん……。」
以下全員の名前を呼び、確認しました。
一人残らず全員の子どもたちに授業で理解させるという覚悟が、伝わってきました。
ここがきっちりと通過できなければ、文章を読み取るスキルを活用していくことを授業で達成できないのだと思います。
ご挨拶やりましょうか。じゃあみんな、腰骨立てましょう。
みんなの背骨がスッと伸びました。
子どもたちのiPadに映し出されている椿原先生に、熊本からしっかり自分たちのことを見てもらっていると感じているようです。
今日解く問題が、正答率が50%ほどであることについて子どもたちにも分かりやすく短く話されました。
そして映し出されたのが「学習指導要領 国語」の一節でした。
001
先生方、読んでくださいね。
そこには、
複数の語句を丸や視覚で囲んだり、語句と語句を線でつないだりするなど、図示することによって情報を整理する
と書かれていました。
「つまり、情報社会の読解力は、丸や四角で囲んだり線で結んだりしないと読み取れないと書いてあるわけです。
 今日は、これを使って授業してみます。」
椿原先生は対面で授業する際、子どもたちに授業しながらも、参観している私たち教師に解説をしてくださいます。
作業や指示、発問の意味について、さらりと説明してくださるわけです。
これを「解説型授業」と椿原先生は呼んでいるのですが、これがオンライン上でも自然に行われるのには驚きました。

○○くん、ミュート外して。○○クンだけ、ミュート外して。
はい。他のお友達はミュートをかけたまま読むんですよ。
先生が『作業1』って言ったら、『丸で囲む』って呼んでくださいね。はい。『作業1』
「まるで囲む!」
ちゃんと○○くんがミュートを外して読みます。
他の子たちは、ミュートをしたまま読んでいます。
どんどん授業が進み始めます。
はい、合格です。はい、ばっちり。はい。それではみんな書いていきましょうね。
では1ページめくってください。早い。見えたよ!
素早くめくる。めくったらね、真ん中にさっと折り目入れるんだぞ。
折り目入れた人、こうやって顔横、挙手。顔の横に手を挙げるの。
はい、見えました。あと2人かな。熊本から全部見えるんだよ。1人1人。
開けた人は顔横挙手、真ん中に折り目をつける。
無駄な言葉を一切言わず落ち着いたテンポで話す椿原先生。
熊本から全部見えるんだよ。
という言葉で、さらに子どもたちの緊張感が高まったように思えました。

こんな場面がありました。
「高山さんの考え」と、子どもたちに声を出して読ませた後のことです。
聞こえた、聞こえた。今、言った人? 言った人? 確認。言った人? 言わないとダメだぞ。
「(挙手させて確認)よし、合格だ。 はい。そこをね、鉛筆で隣の行に触れないように丁寧に囲んでごらん。5秒、用意。(少し間をとる)スタート。
画面を見ながら、声を出して読んでない子がいることを察知されたのか。
あるいは、ちょっと集中力が切れかけていたと判断したからなのか。
いずれにせよ、ちゃんと指示どおりやらなくちゃと子どもたちが思ったには違いありません。

さらにはこんな場面も。
『中山さんのメモ』『中山さんの考え』と囲んでください。太い字。」
終わったらどうするの? 顔横挙手だよ。終わったら必ず顔横挙手。そう。よし、合格だ。
一瞬、挙手が遅れた子がいた。
○くん、定規使わなくていいよ。定規使いません。フリーハンドでいいんだね。先生、そういうところで見えるんだよ。……よし、合格。
画面には子どもたちの上半身の上の方しか映し出されていないはずなのに、体の使い方視線から子どもたちの手元が推測できるのには驚きました。

①丸で囲む
②線で結ぶ
③エアーライン
④+α(題名・重要語句)
この四つを駆使して、授業は進みます。
作業すればするほど、数ページにわたってある複雑な資料が、どんどん見やすくなっていきます。
002
あれどこだっけ?と思った瞬間に、結んだ線の先に該当箇所が目に飛び込んでくるのです。
何のこと書くんだっけ?と思った瞬間に、原稿用紙の上にある題名が目に飛び込んでくるのです。
こうした工夫が、子どもたちの作業記憶の負荷をどんどん軽減しているのだと思います。

最後、自分ならこう考えるという答えをマス目の中に書くときにもしっかりと詰めがありました。
じゃあ、○○さん、その1年生と3年生をここに当てはめてね。答えをちょっと作って読んでみてごらん。どうぞ!
指名された子が自分の答えを口頭で言います。
もう今ので100点だよ。完璧です!
オッケー、オッケー、もう一人誰かいえる人いる?
できている子数人を指名し何度も口頭で言わせるのです。
それを聞きながら、子どもたちはどんどん追いついてきます。

いよいよ作文用紙に書かせるときかなと思っていたら、違いました。
じゃあ、自分の答えをみんなで当てはめて言ってごらん。一斉にいくよ。ようい、スタート。
なんと、全員に自分の答えを自分の口で言わせたのです。
そしてさらに、作文用紙の最初のマスの黒い印があるところから書き始めることを確認しました。
一人残らず全員」というからにはオンラインでもここまで詰めるのです。
そういうわけで、最後はバッチリみんなが答えを書くことができました。
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■授業の後は、椿原先生による講話です。
今回は、遊子小・結出小の職員が事前に質問をお送りしておきました。
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読み取りのスキル新しい教科書の使い方「深い学び」「探究的な学び」の評価、「問い」の持たせ方といった授業に直結した問題から、AI子どもの生活リズムに関わることまで、実に多岐にわたっていました。
これらに椿原先生が一つ一つ解説してくださいました。
学習指導要領中央教育審議会の学習評価のワーキンググループといった公的な情報による裏付けだけでなく、様々な文献冊子から得た第一級の情報をふんだんにちりばめての解説は、実にためになることばかりでした。
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Q&Aを基にした講話は、これまでになく濃密な時間となりました。
椿原先生から学んだことを、日々の授業改善に生かしてまいります。

本校の教育アドバイザーである椿原先生による授業・研修は今年度合計3回行われたことになります。

本校が直接かかわっての研修はこれで終了となりますが、2月には再度宇和島市に来てくださいます。
明倫小学校吉田中学校城南中学校が椿原先生をお招きして研修をするとうかがっています。
次回は、小学校だけでなく中学校の先生方授業改善、生徒の学力向上にも力を貸してくださる椿原先生。
今回も本当にありがとうございました。