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ブログ

コマ撮りアニメーター篠原健太さんのお話

2025年2月12日 18時05分
うわあ!!
画面に映し出される映像に、驚きつつも笑顔になる子どもたち。

画面にドーンと映し出されているのは、コマ撮りアニメーションです。

Youtubeで公開されているので、まずは御覧ください!
  ↓
https://www.youtube.com/watch?v=Bl86ZnT9eyU
次から次へと映し出される作品に、子どもたちだけでなく教職員も思わず見入っています。
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この作品を作っているのは、コマ撮りアニメーターの篠原健太さんです。

篠原健太さんは、私たちが交流している四国中央市立川滝小学校の23年前の卒業生で、現在は東京でコマ撮りアニメーターとして活躍中です。
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子どもたちが見入っていたのは、最初に見せてくださったコマ撮りアニメの作品群です。

人形や物が、生きているように動くのです。

Youtubeで「Animist」で検索すると出てきますので、ぜひ作品をご覧ください!!

■さて作品をたくさん見せていただいた後は、健太さんのお話です。

今ご覧いただいたのが、『コマ撮りアニメ』というものです。

ぼくの仕事はコマ撮りアニメーターです。大きくいうと、アニメーションを作る人となります。」
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アニメーションは、大きく分けて3つくらいあります。

絵で作るアニメーション」「CGで作るアニメーション」「物で作るアニメーション」について具体例を挙げながら教えてくださいます。

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健太さんが作っているのは「物で作るアニメーション」です。


コマ撮りの実演もしてくださいました。

まず、「Animist」のアイコンが入った白いコップが映し出されました。

健太さんがそのコップを少しずつ動かしながら、コップを撮影していきます。
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一枚撮影するたびにわずかにコップを動かしての撮影です。

では、再生します。

すると、一枚一枚撮影したコップが動いたのです。

パラパラ漫画の実物版という感じです。

コップは右から左へと動き、ブレーキをかける反動で底の片側だけが少し浮いて止まります。

(このちょっとした動きの工夫がたまりません!!)
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止まったかと思うと、中からキウイのキャラクターがが可愛く顔を出しました。

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コップが勝手に動いているようにも見えるよね!

「命のないものに命を吹き込んで動かしてあげるということです。」

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健太さんはおっしゃいました。


■次は、どうして「なぜコマ撮りアニメーターになったのか」についてのお話です。

画面に映し出されたのは、健太さんが川滝小学校時代の卒業文集に書いた文章でした。
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そこには「将来の夢」と題して、次のように書かれていました。

「僕の将来の夢絵に関係する事です。一番なりたいものはアニメーターです。……(以下続く)」

この作文には次のような一節がありました。

「なんで絵を描くことがいいのかと考えたら、僕は、絵のむずかしさを好きになったんだと思います。絵を描くのが好きなんだけどむずかしいそれがおもしろいです。小さいころから絵を描くのは好きだったけど、今の方がもっと好きです。でも、大人になっているころには、今よりもっと好きになっていると思います。」

絵の奥深さを小学校時代に既に感じていて、さらに追求しようとする健太さんの気持ちが込められた作文でした。


■ここから仕事についての話です。

「みなさんも、これから働くときがあると思うんだけど……。どんな仕事をしたいかと考えるときに、自分のやりたいこと、好きなこと、得意なことを考えてみて、そのあとに、それをどうすればみんなのためになるのかを考えてみてほしい。」

健太さんの言葉です。

特に印象的だったのは、好きなこと、得意なことという考え方に加えて、「どうすればみんなのためになるのか」というところです。

それがあるかどうかで、その夢、仕事が現実のものとなるかどうかを左右するような気がします。

みんなのためになる」というスタンスは、多くの方が応援してくれることにつながるのかもしれません。
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「僕はアニメーションが好きだったので、アニメーションをやりたいなと思っていたんですね。その後に、それをどうすればみんなのためになるのかと考えたら、おもしろいアニメーションを作ることで見た人が楽しんでくれたり、感動してくれたり、喜んでくれたりする。そういうことを考えて……。」

事実を積み重ね、道を切り拓いてきた健太さんの言葉には力がありました。

このあとも、健太さんはいろいろな話をし、さらに子どもたちからの質問にも答えてくださいました。


■他にも印象的な言葉がいくつもありました。

一番の力作は何ですか?という質問に対しての答え、

「全部頑張って作ったので、全部力作です。次に作るのが一番の力作だと思います。」

一番大変なことは何ですか?という質問に対しての答え、

健太さん「アニメーションはたくさんの人と作るので……。違う意見があっても、意見を出し合っていいものを作っていくんです。人とのコミュニケーションが大事なのです。そこが大変というか、頑張るところです。」

現場で周りの方々とコミュニケーションをとりながら仕事をされている姿が、目に浮かびました。

■そうこうしているうちに時間となり、最後にみんなで記念写真を撮り、健太さんとお別れしました。

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それにしても、現場で頑張っている方の言葉には力があります。

お話を聞いた川滝小学校蒋淵小学校の子どもたち、特に卒業を前にした6年生の心には大きく響いたと思います。

篠原健太さん、本当にありがとうございました!

益々のご活躍をお祈りしています!!


以下、篠原健太さんのプロフィールです。

【プロフィール】
1989年生まれ。 2014年アニメーションスタジオ「dwarf」に入社。
Netflixオリジナルシ リーズ 『リラックマとカオルさん』、 トンコハウス 『ONI』 pilot film ほか、 多数コマ撮りア ニメーションを担当。
2019年からアクションフィギュアを使用したコマ撮りアニメーシ ョンを制作し発信を始める。
コマ撮り技術とその活動が認められ、 国際的なアートやデザ インの賞 「NY ADC Young Guns17」 に日本人として唯一の入賞
現在は株式会社 LuaaZ に所属し、 YouTube発信とキャラクター開発に力を入れている。
YouTubeチャンネル『Animist』 の登録者数は250万人を超え、 総再生回数も5億回を超えている。

是非御覧ください!
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NY ADC Young Guns17受賞時の記事
https://group.tyo.jp/news/award/6277.html