「大丈夫ですか？」

肩を叩きながら声を掛けます。

「大丈夫ですか！！」

反応がありません。

「大丈夫ですか！！！！」

叩く強さも徐々に強くしながら、大きな声で呼びかけます。

７月１０日（水）に行った、救急救命法講習会の一コマです。

宇和島消防から来てくださった大下さんが、丁寧にやり方を教えてくださいます。

「救急車がここに到着するまでにどのくらいの時間がかかると思いますか？」

大下さんからの問いかけに、

「30分くらいかな？」

と答える子どもたち。

市街地から下波に帰ってくるのにかかる時間を、だいたいで覚えているようです。

「救急車はサイレンを鳴らしながら来るから、そこまではいかんけど、それでも15分から20分くらいはかかると思います。」

その間、目の前で倒れている人に心臓マッサージができるかどうかで、みなさんが普段しているような生活に戻れるかどうかという確率が大きく変わってくるんです。」（文責：信藤）

大下さんは実際に救急救命法をやって見せてくださいました。

「押す位置はこのあたりです。」

模型の人形で位置を示します。

「押す側の手はこんなふうにして肘を伸ばし……」

３人は早速真似をしています。

倒れている人を発見し、

周囲の状況が安全であることを確認。

呼びかけ→反応なし

呼吸の有無の確認→呼吸なし

１分間に110回くらいのペースで心臓マッサージをします。

長丁場になるので、30回ずつみんなで交代しながら続けました。

AEDや119番の手配も教わりました。

「誰か！」ではなく「○○さん、119番お願いします。」

「○○さん、AEDもってきてください。」

「○○さん、できるだけたくさんの方を読んできてください。」

こんな風に具体的に指示を伝えることが大切なのだそうです。

いつもお力添えいただく結出小おうえんたいの方３名も一緒に練習しました。

救急救命法を実施できる人が増えた分だけ、助かる命が増えます。

何度も何度も練習し、非常時には確実にできるようにしておきたいですね。