四国中央市立川滝小学校との【リアル】交流 2024年3月5日 21時03分 車を走らせること約3時間、四国中央市に到着しました。 ここは、徳島県との県境に一番近い川滝(かわたき)小学校です。 玄関を見てびっくり! なんと川滝小学校の子たちが全員で待ってくださっていたのです。 私たちの姿を見て、歓声が上がりました! 後ろには「結出小学校の皆さん 川滝小学校へようこそ」と書かれた横断幕が飾られています。 力強く優しさにあふれた文字。 一生懸命に筆で書いてくださったのだと思います。 挨拶をし合った後、歓迎の首飾りを一人一人に掛けていただきました。 玄関での大歓迎を受けた子どもたちは、緊張の中にもうれしさが抑えきれないというような表情をしています。 「◯◯ちゃん、こっちこっち!」 荷物を置く教室に、名前を呼んでごく自然に案内をしてくれます。 2階に上がり荷物を置くと、円卓を囲んで座るように促されました。 3人の子どもたちと私たち職員が座ると、間には川滝小の3、4年生が入って座り、知らず知らずのうちに会話が始まっています。 「◯◯ちゃん!!」 「◯◯くん!!」 ここでも川滝小の子たちは名前を呼んで話しかけてくれます。 オンラインでの交流は何度もしてきたのですが、ここへきて心の距離が一気に縮まるのを感じました。 5、6年生の女の子たちが家庭科の授業での学びを生かしてお茶を入れてくれました。 お茶どころ新宮をもつ四国中央市! 味も香りもGOOD! 心も体もホッとしました。 そうこうしているうちに、円卓では腕相撲大会が始まりました。 あっちもこっちも手を握り合って楽しくやり取りしていました。 3時間目が始まるまで少し時間があったので、けん玉やお手玉、コマ回しのできるスペースに連れて行ってもらいました。 ここでも一気に遊びワールドの展開です。 けん玉の「もしもしかめよ」の技を見せてくれる3年生の技に酔いしれました。 (この後、さらにすごい子が登場して、目が点になりました。(笑)) お手玉もひょいひょいと両手でやってのける子があっちにもこっちにも。 3人も負けじと楽しく遊びました。 ■3時間目は、水引き体験でした。 ここは水引きの盛んな地域なのです。 教えてくださるのは美結会(みむすかい)の方々です。 ホットピンクのポロシャツがよく似合う方々です。 正面には水引きで作った十二支も飾られています。 長い水引きと短い水引きを各1本ずつ選んだ子どもたち。 「まず、短い方を半分に折ります。」 ストラップ作りの開始です。 「その周りにぐるっと長い方を巻きつけて、キュッと縛ります。」 「右側のを平仮名の『つ』みたいに持ってきてね……」 分かりやすい説明でスムーズに作業が進みます。 「何か気がつくことないかな?」 「あっ、ねじれてる!」 「そう。だんだんねじれていっていれば成功です!」 途中にビーズを入れて、さらに作業が続けます。 ここで川滝小の宇田校長先生が、そこにさらに真珠を加える話をされました。 そうです! 結出の3人が昨年に核入れ、浜揚げしたときの本物の真珠を仕上げに使うのです。 数が足りない分は、1年前に結出の保護者の方より提供いただいた真珠を活用します。 「川滝小の皆さんは、こっちに真珠を付けて完成させたいというストラップを、自分の名前の紙のところに置いておいてくださいね!」 最後にみんなで記念写真を撮って、締めくくりました。 ■4時間目は、体育館でのスポーツ交流です。 最初に結出の3人が日頃の練習を生かしてのパフォーマンスです。 演目は二重跳び! 大勢の友達に見守られながら、集中して跳び始めます。 あれっ? 3人ともなかなか引っかかりません……。 ひたすら跳び続けています。 気がつくと3年生は10回。 2年生はなんと52回!! 大新記録でした! 人は緊張する中で成長すると言いますが、今回は川滝小のみんなからエネルギーをもらった感じでした。 川滝小の子たちが感想を発表してくれました。 「○○ちゃんがとても長く二重跳びをしていたので、とてもすごいなと思いました。」 「私もここまで長く二重跳びができないので、すごいと思いました。」 「みんなとても上手に跳べていたので、練習したということが伝わってきました。」 次々と手が挙がりました。 発表する子の方にちゃんとおへそを向けて聞いているのには、驚きました。 そして、感想発表の内容も、名前を入れたり、自分と比較したり、練習の様子に思いをはせたりして、これまた驚きでした。 ■この後は学年に分かれての交流タイムです。 「◯◯ちゃんはこっちに来て!」 2年生は、まず1,2年生の教室に移動して何か楽しいことをするようです。 2階に上がると、背中に文字を書いて当てっこするゲームを楽しんでいました。 3年生は、3、4年生の子たちとフットサル。 体育館の半面を使っての攻防が始まりました。 汗びっしょりになりながら駆け回っています。 5年生は、5,6年生の子たちとアメリカンドッチボールです。 初めてやる川滝小のみんなのために、5年生がルール説明してからの開始です。 川滝小のみんなは、すぐにルールを理解して楽しく遊んでいました。 フットサルをするなどいろいろ楽しんだ後、最後は、全校でのドッジボールになりました。 川滝小の6年生にものすごい豪速球を投げる子がいて驚いたのですが、それ以外にもビシバシ投げる子、すばしっこく逃げ回る子などいろいろいて感心しました。 3人も負けじと逃げたり受けたり投げたり……。 いつもとは違うスピーディーな展開に懸命についていっていました。 ■思いっきり体を動かした後は、待ちに待った給食です。 川滝小は、なんと自校給食!! 職員さんが隣のお部屋で作ってくださったできたての給食です。 ここでも仕事をもらい、準備を一緒にさせてもらいます。 こうした出番をちゃんと作ってくださっていることに改めて感謝です。 スムーズな準備の後、みんなでいただきます! 「クリスピーチキンがおいしかった。」 「給食でクリスピーチキンが出るのは初めてだったのでびっくりした。」 「給食は全部おいしかったし。みんなと一緒にお話をしながら食べたのも楽しかった。」 子どもたちの感想です。 ■ごちそうさまの後は、みんなで歯磨きタイム。 曲を流しなからの歯磨きです。 ♪右上の犬歯です~♪ 一つ一つ磨く場所を教えてくれる楽しい曲です。 子どもたちも先生たちもみんな座って、歌詞に合わせて隅々まで磨きました。 ああ、スッキリ!! ■掃除も、各場所にそれぞれ散らばって一緒に掃除です。 黙って一生懸命にする掃除のスタイルは、川滝小も結出小も同じです。 なんだかとても清々しい気持ちになしました。 ■その後は、体育館で思う存分遊びました。 バトミントン、ドッジボール、バスケットボールと仲良く遊んで過ごしました。 気が付くと時計の針は午後2時になっていました。 帰らなくてはなりません。 体育館で記念撮影をし、川滝小の皆さんに見送っていただきました。 「今度は結出小学校にもきてください!」 「ハイッ!!」 最後の最後まで手を振って別れを惜しむ両校の子どもたちの姿に、胸が熱くなりました。 オンラインの交流を重ねてきてこの日を迎えたのですが、リアルな交流によって、川滝小の子どもたちや先生方のお顔や人柄が一つ一つはっきりと描けるようになりました。 この日に向けてたくさんの準備をしてくださり、1日中楽しい交流をしてくださった川滝小学校の皆さん、本当にありがとうございました! 川滝小の子たちの優しさと先生方の温かなおもてなしに包まれた一日でした。 これからもどうぞよろしくお願いいたします!! 学びの大きさは移動距離に比例するという言葉がありますが、実にに学び多き一日でした。 来年は、宇和島でお待ちしています!